ECCエアライン学院

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宮垣 由香講師/国内エアライン受験対策コース 担当

・元日本航空(JAL)キャビンアテンダント

宮垣先生がキャビンアテンダント(CA)を目指された
理由を教えてください。
大学3年生の時、アメリカに短期留学をしました。帰便で機体トラブルがあり、出発が約6時間遅れたため、乗客は搭乗時からすでにクタクタでした。クレームを言う人、体調不良を訴える人、ただただ不機嫌な人とさまざまでしたが、CAの皆さんはその一つひとつにきちんと対応した上で、特にクレームをするわけでもなかった私たちのような学生にまでお詫びの言葉をかけてくださいました。その後も折に触れて声を掛けていただき、その細やかな心配りに感心するとともにCAという職業に興味を持ちました。
そして日本航空(JAL)へ。
入社当時のご苦労はありましたか?
はじめの頃は事前準備に悪戦苦闘していました。初フライトから国際線乗務だったため、フライト先はアジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア、アメリカと毎回さまざま。国ごとに免税基準や持ち込みの可否が違い、また文化や宗教によって違うこともあります。お客様に間違ったご案内をすることのないよう、常に正確な情報を事前に収集しなければならなかったため、誰よりも早く出社し準備を入念に行うことで、仕事への不安を払拭していました。

お客様の満足とチームとしての連携。
その両方が上手くいったときに、
最高の達成感がある。

ご自身の成長のきっかけとなった
忘れられないエピソードはありますか?
初めてファーストクラスを担当したパリ便で、私のぎこちないサービスに女性チーフから「一流のサービスを受けたことがない人に、一流のサービスができるわけがない」とご指摘をいただきました。厳しいお言葉のようですが、決して否定ではなく常に努力をしなさいという叱咤激励だったと思います。その先輩は5日間のステイの間、観劇や美術館めぐり、食事にもご一緒してくださり、仕事を超えて身をもって学べる機会を与えてくださいました。ストレートな言葉は伝わりやすい分、時に厳しくも感じますがその意図を理解しようと努めることで、次のステップにつながると実感しました。
そして4年目にはインチャージ(客室内各クラスの責任者)を
任されるようになったのですね?
はい。インチャージの醍醐味は、その時々のお客様のニーズを先読みしてサービスを考え、組み立てることです。経験を重ねることで「どこまでお客様に寄り添ったサービスができるか」そして「チームのみんながどれだけ納得できるサービスを組み立てられるか」の両方を突き詰めていくようになりました。どれほどお客様が満足してくださるサービスでも、クルーの負担が大きすぎては誰も協力してくれません。また、クルーがラクをしてお客様に喜んでいただくことはまず不可能です。そのどちらも満足させることのできるサービスを追求する中で、自分自身の成長があったと思います。
宮垣先生は現在、国内エアラインコースの一般教養と面接を
担当されていますが、指導モットーについてお聞かせください。
面接のレッスンでは、あやふやな表現をする生徒には、禅問答のように何度も繰り返し質問をします。例えば「感動する」という言葉。それはいったいどんな「感動」なのでしょう。心の奥深くまで沁みわたるようなものもあれば、胸に迫るような場合もあります。そっと琴線に触れるような感覚もあれば、わし掴みにされる場合もあるはずです。安易に「感動」という言葉でまとめてしまわずに、より正確に、具体的に相手に伝えられる究極の言葉選びを心掛けます。また、一般教養では単にSPI対策ではなく実践的なレッスンを目指しています。エアライン業界と結び付けて時事問題を考える、数学を通し論理的に考える力を養う、エントリーシートや面接を見据えて国語力全般を身につけるなど、エアラインに必要とされる力を総合的に育みたいと考えています。

例えば「感動する」という言葉。
それがどんな「感動」なのかを具体的に
伝える力を身につけなければならない。

そのような正確な「言葉選び」ができるようになるには
どのような努力が必要になりますか?
言葉選びに行き詰まるなら、それは語彙力の壁なのかもしれません。語彙力があればものごとを微に入り細に入り伝えられますが、そうでなければ持てる語彙力を駆使しても、細かいニュアンスまで伝えられません。そんな時は読書をする、新聞を読む、また語彙の豊富な人と触れ合うなど、語彙を増やす努力も必要でしょう。より適切な言葉探しをする中で、自分が言いたいことも明確になってくると思います。
生徒の皆さんに、
どんな風に夢の実現に向かってほしいとお考えですか?
人は夢に描いた以上の人にはなれません。だからこそ、まずは自身の夢を明確にしそこから小さな努力を積み重ねてほしいと思います。途中で気持ちが折れそうになることもあるかもしれません。根拠のない不安に押しつぶされそうになるかもしれません。けれどもそんな時は私たち講師が皆さんの中にくすぶる不安や迷いを払拭し自己確立のサポートをします。真摯に頑張った先には必ず夢の扉があるはずです。さあ一緒に頑張りましょう。
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